歯のトラブル

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歯ぐきが腫れた

歯ぐきの腫れ

歯ぐきの赤みや腫れ、ブラッシングによる出血はそのままにすると悪化して、歯ぐきが後退したり、膿が出たり、歯ぐきが緩んだりします。また、口臭を引き起こします。



歯ぐきの腫れの原因と治療


歯肉炎・歯周病が原因のケース

歯ぐきが腫れる理由の大半は歯周病です。細菌が炎症をひきおこし、歯ぐきが腫れます。
食べかすや歯垢(プラーク)が歯と歯の間、根元、歯周ポケットなどに溜まり、歯ぐきが炎症を起こして腫れや痛みが生じます。

腫れが軽ければ、食べかすを取り除いて、ていねいな歯みがきで歯垢が除去されれば治まります。
歯垢で腫れが悪化すれば歯周病になり、痛みが出たり歯ぐきに膿がたまることもあります。

膿が溜まっている場合

膿が溜まっている場合は、

  1. 炎症を抑える処置をし、膿みを出したり、膿の内圧を下げて痛みを抑え
  2. 化膿止めの抗生物質を飲んでいただき、ばい菌を減少させ、
  3. 歯周病自体の治療に進みます。

腫れが引いたからと安心してそのままにすると、歯周病が進行して歯を支えている骨が溶けることもあるので、注意が必要です。

歯周病治療について

歯ぐきから膿が出ている場合

口の中には多くの細胞が存在します。炎症が起こっているときには免疫細胞と細菌が戦います。
膿は免疫細胞の死骸で、膿がたまると歯ぐきに小さなふくらみができ、そこから膿が出て、しばらくするとまた膿が溜まります。

ご自身で膿を出そうとされる方もいますが、細菌感染を起こして更に腫れることもあるため、処置は歯科医院にお任せ下さい。

根っこの先が膿んでいる場合

この場合、歯の根のあたりが腫れます。この腫れは膿のかたまりです。 膿が自然に出ていれば膿んでいても痛くないこともあります。膿が骨の中に溜まると強く痛みます。

治療法は、基本的には膿を出します。歯の根っこの内側に原因があるため、内部を洗浄し、ばい菌を取り除き、ふたたびばい菌が入らないように薬を詰めます。
治療をせずに放置すれば、抜歯しなくてはいけなくなることも多いので、必ず治療をしてください。
かなまる歯科では、最新の技術で治療をし、痛みにも配慮しております。ご安心下さい。

その他の原因のケース

親知らずが生える際に歯ぐきに腫れや痛みが生じる場合があります。
これはレントゲンを撮影すると分かります。
親知らずの生え方によって、汚れが溜まり、炎症を起こすことがあります。
他の歯や歯ぐきに悪影響を与える場合は抜くことをお勧めすることがあります。

ほかには、口内炎や白板症、扁平苔癬(へんぺいたいせん)などが併発している可能性があります。
骨隆起、良性腫瘍やがんによっても歯ぐきが腫れることがあります。

口内炎

食べ物が当たって痛ければアフタ性口内炎の可能性があります。
ビタミンB群の不足などが原因とされていますが、はっきりはわかっていません。
体調を崩して免疫力が落ちていると起きることがあります。

扁平苔癬

皮膚や口腔粘膜に生じます。
角化亢進(錯角化、正角化)が確認され、棘細胞層の肥厚を伴う炎症性の角化病変です。
苔癬とは一定範囲内での丘疹の集簇(しゅうぞく)、多数集合したものを意味します。

白板症

わずかに隆起する白い病変が粘膜にあり、摩擦しても除去できません。
扁平上皮(へんぺいじょうひ)がんへの前がん病変とされており、日本でのがん化率はおよそ1割です。

良性腫瘍

お口の中の一部分に刺激が続くと丸くて白いできものが生じることがあります。
これは良性腫瘍なので切除せずに経過観察になるケースも多く、切除すれば治ります。

歯肉がん

歯肉がんとは歯ぐきにできるがんのことです。
発生頻度はがん全体のおよそ1~3%で、患部が直接見えることもあり、早期発見しやすいがんです。
進行するまで放置されるケースがあるため、気になる部分は早めに口腔外科の診断をお受けください。

骨隆起

「骨隆起」は、あごの骨が盛り上がる症状で、噛む力が強い人に起こります。
入れ歯を作る際、やや障害になることはあるものの、お口の中に問題を起こしたり健康を害したりすることはありません。
ご安心ください。

歯ぐきが腫れたらご受診を

歯ぐきの腫れはその原因を自分で判断するのは難しく、放置していても治りません。
“早めの受診”が大切です。
どのような場合でも自己判断せず、検査をお受けいただくことをおすすめします。

かなまる歯科では患者さんが歯を失くさないよう、予防歯科や歯周病の治療に力を入れています。
毎日ていねいな歯磨きをするなど、ご自宅でのセルフケアも大切です。
メンテナンスについても丁寧にお伝えしていますので、お気軽にご相談ください。