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歯が黄ばむのは飲み物のせい?飲み物が歯の色に与える影響と対策

監修:歯科医師 金丸智士


2人の笑顔の女性が背中合わせ

いつの間にか歯の色が黄色くなっていて、気になったことはありませんか?歯が黄ばむ原因は様々ですが、日常的に摂取している飲み物が関係していることもあります。
今回は、着色力の強い飲み物が歯の色にどのような影響を与えるかについて、詳しく解説します。

【目次】
1.その歯の黄ばみは飲み物が原因かも?
2.歯が黄ばみやすい飲み物4選
3.白い歯を保つためのコツ
 3-1歯が黄ばみにくい飲み物を選ぶ
 3-2うがいや歯磨きをこまめに行なう
 3-3定期的なクリーニング
4.日頃の習慣で歯の黄ばみは軽減できる

その歯の黄ばみは飲み物が原因かも?

歯が黄ばむ理由には、大きく分けて「内因性」と「外因性」の二つのタイプがあります。
<内因性>
歯そのものに原因があるケースです。
虫歯
進行することで、黒ずんだり茶色く変色したりします。
被せ物や詰め物の変色
虫歯の治療でつけたプラスチック製の詰め物や被せ物が経年劣化によって変色し、歯が黄ばんで見えることがあります。
テトラサイクリン
歯の形成期にテトラサイクリン系の抗生物質を使用していた場合、副作用として歯が変色することがあります。

<外因性>
外部からの影響で歯の表面が黄ばんでしまうケースです。
色素沈着
コーヒー、紅茶、ワイン、カレーライスなど、色素を多く含む飲み物や食べ物は、歯の表面に色素が付着しやすく、時間が経つに連れて歯が黄ばんでしまうことがあります。
タバコ
喫煙によって、タールなどの成分が歯の表面に付着することが黄ばみの原因になります。

歯が黄ばみやすい飲み物4選

1.コーヒー、紅茶
コーヒーや紅茶に含まれている「タンニン」は、エナメル質の深部まで浸透し、着色の原因になります。
特にコーヒーを頻繁に飲まれる方は黄ばみがより強い傾向があります。紅茶はコーヒーほどではないものの、茶葉を浸出する時間が長くなると濃くなるため、着色のリスクがあります。

2.ワイン
ワインの中でも特に赤ワインには、ポリフェノールが多く含まれています。
また、ワインの赤色を生み出す成分であるアントシアニンは、色素がとても強いです。
赤ワインの酸性成分は、エナメル質を軟化させることがあり、その状態でアントシアニンやタンニンなどの色素が歯の表面に付着すると、黄ばみや着色を引き起こすことがあります。

3.スポーツドリンク、エナジードリンク
スポーツドリンクやエナジードリンクには、「人工色素」「糖分」「酸」が含まれています。
◯人工色素
鮮やかな色の元である人工色素が歯のエナメル質に付着し、着色を引き起こします。
◯糖分
高い糖分が口内細菌による酸の生成を促し、エナメル質を侵食して着色リスクを増加させたり虫歯の原因になったりすることがあります。
◯酸
酸性が高いため、頻繁に飲むとエナメル質が軟化して、色素が付着しやすくなり、黄ばみや着色を進行させます。

4.炭酸飲料
炭酸飲料は酸性が強いため、歯の表面のエナメル質を弱くしてしまいます。炭酸飲料の中でもコーラのような色の濃いものは特に黄ばみに繋がりやすいです。

上記のような飲み物だけではなく、日常的によく口にする食べ物である

  • カレーライス
  • ブルーベリー
  • ソースやケチャップ、ソイソース

などの食品に含まれる濃い色素が歯の表面に付着して、黄ばみの原因になることがあります。

白い歯を保つためのコツ

白い歯は、清潔感や健康的な印象を与える大切な要素の一つです。日常生活に取り入れられる、歯の黄ばみを軽減させる方法をご紹介いたします。

歯が黄ばみにくい飲み物を選ぶ

歯が一番黄ばみにくい飲み物は「水」です。お水では物足りないと感じる場合は、ポリフェノールやタンニンの含有量が少ない飲み物を選ぶようにしましょう。

たとえば、ルイボスティーやほうじ茶などが挙げられます。見た目には色がついているため「飲むと黄ばんでしまうのではないのか」と心配されるかもしれませんが、これらはタンニンの含有量が少ないため、着色のリスクが比較的低いとされています。

また、ハーブティーも着色がしにくい飲み物のひとつとして知られています。

うがいや歯磨きをこまめに行なう

黄ばみを防ぐためには、飲食物を長時間口の中に留めないことが大切です。そのため、何かを食べたり飲んだりした後は、毎回歯磨きをすることが理想的です。

歯磨きをすることで、歯の表面に付着した汚れを落とし、黄ばみの原因を取り除くことができます。しかし、外出先や仕事中など、状況によっては歯磨きができないこともあるでしょう。そういう時は、うがいをするだけでも着色リスクを軽減することができます。

口腔内を清潔に保つことは、黄ばみの予防だけでなく、虫歯や歯周病予防にも効果的です。

定期的なクリーニング

毎日しっかり歯を磨いていても黄ばみが気になる方には、歯科医院でのクリーニングをおすすめします。歯ブラシだけでは落としきれない汚れや着色も、歯科医院で行うプロフェッショナルクリーニングによって、効果的に除去することが可能です。

日頃の習慣で歯の黄ばみは軽減できる

日常生活の中で少し意識するだけでも、歯の黄ばみは軽減することができます。

もしも歯の黄ばみが気になるようなら、飲み物を変えてみる、色素の強い飲食物を摂取した際にはすぐに口をすすいだり歯を磨いたりするなど、毎日の習慣を少し見直してみましょう。

ついてしまった着色に関しては、歯科医院にて改善可能です。お気軽にご相談ください。

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